新企画始動するので2冊紹介します

あけましておめでとうございます。新しい年になったということで、放置していた*1このblogでもできれば毎日なにかコンテンツを書こうということで新企画を始動します。

なにをやるのか

今日からできれば毎日、1日2冊ずつ本を紹介していくということをしたいと思っています。 日々積ん読がたまっていくばかり、平均すると月に30冊以上は本を買っていることがわかったので、このままだと1日1冊消化しても積ん読のタワーは高くなるばかりです。なので少しでも減らす意志を示すために1日2冊、たとえ読み切らなくても紹介できるくらいのレベルまでは目を通そうと新年のresolution的に決意しました。まだね。 だいたい本屋さんに行ったろきに厳選に厳選を重ねて多くの書籍を泣く泣く見逃しながら選んでもそこそこの冊数、これだけあるとしばしばダブり買いが起こります。なぜダブるかというと読んでいないからで、読まないから買ったことも頭に残らず魅力的な本ほどまた出会ったときに買ってしまう。少しでも目を通して印象が残っていればダブり買いも防がれようというものです。 なのでここ何年かのうちに購入して本棚に入っていない積まれている本を中心にはしますが、時期もジャンルもバラバラなものをとにかく1日最低2冊は選んでここで掲載していくことによって備忘録にしようと思っています。あとできれば2冊はなるべく関連がありそうな感じで並べたいなと思っています。

早速今日の2冊

もともと私は出かけるときには鞄に本が何冊か入っていないと落ち着かない、という人種なのでその場にある本をさっとひっつかんで出てくるのですが、たまたま新年1日目に入っていたのはこの2冊でした。

どちらも別に最近買ったというわけではないのだけれど、たまたま入っていた2冊が2019年発売の中公新書でかつアメリカのことを扱っているという点で共通していましたね。

1冊目の渡辺靖さんはもとはと言えば梅田望夫さんが著書*2を紹介していたのがきっかけで読み始めた書き手の方で、大変面白かったのでそれ以来ずっと追いかけています。 我々のようなネット系スタートアップをやっている人間はリベラルな立場を取っているイメージが強いが、可能な限り政府は小さくあって欲しいという相反する政治指向を持っていることも多い。従来の単純な無政府主義とはそこが異っている、というようなことがルポとして書かれていて面白い。また、現代の政治についての議論は動画やPodcastなしでは考えられない状態になっているというのも門外の人間には大変興味深かった。

もう1冊は私の好きなジャンルである食べることの本の中でアメリカに関するものということで手に持ってきたもの。アメ食っていうとハンバーガーなどのファーストフードばかりが思い浮かぶ人も多いけれど、実は入植時に既に現地にあった南米起源の食べもの、例えば南部のソウルフードのひとつであるフライドチキンとか、がずっと重要な位置を占めていたりすることなどを指摘されてハッとする。また、画一化する食事へのカウンターとして主に西海岸のヒッピームーブメントなどと結びついてスローな方向への揺り戻しが起こるところなどは先に読んでいた政治の話なんかとリンクしてこれまた面白い。 速水健郎さんの『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)』なんかが思い出されて、こういうのが続けざまに本を読むことの効果としてとても面白いんだよね。

まとめ

とかいう形でつらつら書いていくので皆さんよかったら反応してくださるとうれしいです。 会社のメンバーには荻野がどんな本をふだん読んでいるのかこれで知らせるという役目も。いつまで続くかなー。

*1:なんと2022年に1本も記事を書かなかった..

*2:たしか『アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所』だったと記憶している