お休みも終わるので今日の本を

休みが終わることを考えて

現在の私は日本のサラリーマンなので、年末年始は休みがある。もちろんお店のこととかいろいろあるので完全になにもしないというわけではないのだが、それでもいつものように月曜から金曜まで出社しているという状況とはいろいろと違うので、時間の使い方も変わってくる。そんなお休みも今日までということで読んでみた本を紹介しましょう。

これも去年買って積んでいた本だが、明日からまた日常に戻るけれど、というタイミングのいま読むべきかと思い手に取った。これは思ったより衝撃のある本だった。なんせ原題が『FOUR THOUSAND WEEKS』である。人生は4000週しかない。例えば自分が先月の後半からほぼ2週間程をほとんどなにも生産せずに過ごしたことなどを思い出してしまう。しかしながら、そんな現実を突き付けられつつも、本書ではまた人生が有限であることをどのように受け入れるかということについて落ち着いて語っている。いわゆる「タイム・マネジメント」の本ではない。でも読んだことでこれまで以上に時間を怖がらなくなれそうな感覚がある。

有限の時間、時間の欠乏というテーマだと去年一昨年に読んだ いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学が思い出される。これはこれで凄い本だったし、ずっとそんな人生を送ってきてしまったのだが、その人生もそろそろもう折り返し点に差し掛かって時間への向き合い方も変化していくのだおうということを予感するような、そんな読書体験でした。

時間の消費の極北について

もう1冊は同じかんき出版から昨年出ていたこちらを取り上げよう。

TikTokはちゃんと使っているわけではないが、YouTubeなどに転載されてくるものなどを通じて私の時間消費の一旦を担っていることは間違いない。あまり会社の沿革などを知らなかったのだが、本書ではめちゃくちゃテクニカル・カンパニーであるように描写されていて、率直に言って大変驚きました。ぽっと出のアイデア勝負などではなく、徹底的に技術を追及している創業者が行きついた先がいまの形態だったということらしい。まあ言われてみればそりゃそうだろうと思うのだが。

そういう意味では、年末にこんな記事が流れてきて興味深かった。 www.nullpt.rs これもわりと驚いたが、本書でこの会社の出自を知ってしまうと、なるほどそういうこともあるか、という感じになるね。

ちなみに本書は自分で買ったのではなく出版社の方からご恵贈いただいたものです。Disclaimerとして書いておきます。しかしオススメ。