最近のこと

どうも、ご無沙汰してます。

はてダもグループも終わってしまって以来どうにもモチベーションがわかなくて、このブログも存在を忘れてしまったかのような状態だったのですが、ひさしぶりにいろいろ告知をするために重い腰を上げて出てきました。

近況について

まず、お仕事について。荻野ことogijunは今年の3月からプログラマ復帰しまして、株式会社iCAREにジョインしています。業務委託とか技術顧問とかじゃなくて社員としてガチ入社です。

icare.jpn.com

え、コーヒー屋はどうするの?と思った方もいるとは思いますがご安心(?)ください、やめてません。平日は8時間フルタイムでプログラマとして働いた後、戻ってきて夜に店を開けたり焙煎したりのコーヒー屋業をやります。ダブルワークです。土日は基本的にコーヒー屋に専念します。

これまでもコーヒー屋の傍ら細々とプログラマをやっていたんですが、そういう細々としたのじゃなくて基本的に平日昼は全速力でプロダクト開発の現場におります。これにはいろいろと理由があるんですが、以下だらだらとその理由を書いていきますね。

どんな会社?

働くひとの健康を守るための仕組みを作って提供している会社です。そのためにCarelyというSaaSを開発して様々なクライアント企業さんに利用してもらっています。

www.carely.jp

具体的には、会社の規模が一定規模以上になると義務付けられている、社員の健康診断やストレスチェック、過重労働への対応などが準備から事後の対応(一定基準を超えた人に面談するとか)まで一気通貫で行えるようなシステムを開発して提供しています。

何をやってるの?

現在はEM(エンジニアリング・マネージャ)という肩書きをいただきまして、Carelyの開発部隊のエンジニアたちとコミュニケーションを取りながらプロダクト開発の高速化や組織の拡大成長のための環境を整える、みたいな仕事です。コードも書きたければ書いていいよ、と言われています。

CarelyというプロダクトはRuby on Railsで書かれており、フロントはVue.jsになっています。が、まあそこが重要だったわけではなく、もちろん馴染みがある方が楽ではありますがVue.jsとか元はぜんぜん知らなかったし。ただ、たまたまRailsだったおかげでいざとなったら旧知の人たちに助けを求めることは出来るな、とは思っています。このへんは後への伏線ですね。

なぜそこに決めたの?

最初にも少し書いたように、今までも開店前とか閉店後のコーヒー屋の客席で細々と コードを書いてはいたのです。でもそこは副業らしく無理なく出来る範囲と言いますか、技術スタックも新しいものを習得することはせず、何も資料を見なくてもスラスラ書けるものだけを用いて、労力と成果のバランスが予測可能な領域に限っていました。炎上して本業(コーヒー屋のこと)に影響出たら困るからね。

ただ今回いろいろと複数の方から仕事を紹介してもらって見ているうちに、本来仕事ってそういうものじゃないよなあって、もっと個人の成長とかそういうものと結びついているものだよなって思い直す機会が度々ありました。余裕ある状態だけじゃなく、ちょっとストレッチした目標にチャレンジしていくという要素を含めないと、長時間を費すのはもったいない。実はコーヒー屋もそのチャレンジ要素を担当してくれていたのですが、それだけをやっていては食えない。どうせ違うことやるなら、とことんやるか。

現在の会社は少し前に大きめの資金調達をしていて、いままさに組織の急拡大の直前みたいなところに来ています。これまで弩スタートアップから大企業までいろいろ見てきたけど、こういうフェーズのところというのは私は経験がなかったのです。技術側だけを数えるとざっくり20人ちょっとの組織を50人とか100人とかにしていく(そういう野望を会社は持っているのです)っていうことは、未経験だけどちょっと体験してみたいという好奇心と、そこではいままで超えられなかった自分の壁を超えられるかも知れないという成長欲を刺激されてしまった、というのが正直なところです。

実際どうですか?

率直なところ、毎日へとへとになるけど予想以上に楽しくて充実しています。実家でお能の修行をしていたのにお金のために少しだけプロレスに復帰したら「俺やっぱプロレス好きだわ」って実感してしまった観山寿一の心境です(←やや旬を外した例え)。もちろんコーヒーも大事なんですけど、空いた時間についこっちのこと考えちゃう、みたいなのあります。もちろん本格的な開発にはブランクがあるので楽々できるわけではなく、いろいろと前世の記憶を掘り起こしながらどうにかこうにかこなしているというのが現状です。

誘っていただいたとき、勤務形態も最初は週1でも週3でも入ってもらっていずれ増やして行ければいいですからというようなことを言ってもらったのですが、ここは最初からアクセル全開でやってみたいのでいきなり週5フルで行くことにしました。コーヒー屋の営業あるので夜は早めに上がらせてもらってますが。

コーヒー屋は?

やってますよ。いや、やってるとは言い難い状況かも知れないが。通販のご注文はたくさんあるので(ありがとうございます)、焙煎のある日は深夜または早朝に豆焼きして、昼間はソフトウェア開発に勤しみ、夜は帰ってきてから店を開ける。土日は昼から。お店の定休日はあるけど焙煎と発送事務で潰れます。今年からまたスタッフもいなくなって私ひとりでやっているのですが、まあこれをどのレベルで続けられるかは本当に続けてみないとわかりません。もう若くないんだけど、体力勝負です。

「人生で、今がいちばん若いときだし*1

これはコーヒー屋をはじめたときにも考えたことなんだけど、この後いつかはやらなきゃいけないことを始めるとしたら、今すぐ始めるのがいちばんいいんだろうなと。いつかのインタビューでもそんなこと話しましたが。いまの会社では私はかなり年寄りな方で、まわりの若い人のスピード感に合わせるのは大変なんですが、待ってても自分が若くなるわけでもないしいまやるしかないんですよね。3月はそんな環境の変化だけでなく、私の世代にとってのある面での総決算みたいなものを見せられた月でもあったので(その話はまたいずれ)、強制的にいろいろ考えなおさせられている。 

 助けてください!

そんなわけで現在の私の昼の仕事、例にもれず弊社も絶賛採用強化中でして、全方位いろいろと募集していますのでご興味ある方はぜひとも気軽にお問い合わせください。

蛇足

いまいる株式会社iCARE、プログラマとかデザイナとかじだけじゃなくて営業から総務からありとあらゆる職種の人への支給マシンがMacBookです。なかなか思い切ったことをする。私がそこをポイントに決めたわけではないが、入ってみて驚いた。

追記

その勤務先であるところのiCAREの開発チームのブログで私のインタビュー記事が掲載されました

*1:岩男潤子さんの声で再生してください